井手町 久保田さん 洋装ブライダルメークで全国コンクール優勝

2017.06.15
 井手町多賀の久保田節子さんがこのほど、百日草花粧会が主催する第24回BENI-HANAコンクールの洋装ブライダルメーク部門に出場。見事優勝を果たした。「こんな田舎から東京のコンクールに行って、しかも優勝するなんてすごい」と、客や関係者らが喜びの声を上げている。

 コンクールは2年に1度開かれ、全国から腕に覚えのある人が東京に集い、その技術を競うもの。制限時間1時間で洋装ブライダル用のヘアメークと顔のメークアップを行い、競技する。

 着付け検定も取得している久保田さんは、2年前の同コンクールにも「中振袖着付部門」に出場。奨励賞を受賞した。

 結婚式などで和洋全般のカットや着付け、ヘアメークなどをしていた久保田さんは「着付けだけではダメ。洋装のお客さんが増えている。ヘアメークにチャレンジして、ブライダル方面で活躍したい」。元々ヘアメークが好きだった久保田さんが、ブライダルメークに興味を持つのは至極当然の成り行きだったといえる。それからは美容研修を行う愛知のクイスインターナショナルスクールで学ぶなど、技術の研さんに努めた。

 コンクール出場の話があったのは今年4月中旬。そこからの約1カ月半で、競技時間の1時間で仕上げられるよう練習を積んだという。

 5月26日に行われた本番では、中性的で今の時代に合わせたイメージのヘアメーク。久保田さんが好きなマリー・アントワネットの雰囲気も出したという。

 優勝を知った何人もの客から「自分が通っている店のオーナーが優勝して嬉しい」「賞を取られたお店に、これまで来させてもらっていたことを誇りに思う」と声を掛けられたという。久保田さんは声を詰まらせながら「感謝と感無量。それと同時に、優勝の重みと責任を感じた」と話し、口元を引き締めた。

 普段は同町多賀の美容室「ぱんぷきん」(北河原56-1、℡82-4157)のオーナーをしている久保田さん。従業員は3人で、全員がプロ意識を持って質の高い仕事をしている。

 店内にいた客は「ここの店はメークもヘアメークも、着付けも、トータルで全部できる。そして1つ1つのレベルが高い」と話す。エステやジェルネイルもやっているという。

 優勝したと聞いて、まず驚いたという同店の久保田敦チーフ(39)は「今までの積み重ねが形になった。嬉しい」と喜びを隠さない。「オーナーはお客さんを分け隔てることなく、全力で仕事に取り組んでいる。店の中でも一番時間をかけて練習し、勉強会や講習会にも積極的に参加している」とその背中を見ている。「オーナーは私の先生。いつか追い抜きたいと追いかけても、その分先に進まれる。他者と同じことをしていてはダメと、常にチャレンジして仕事に生かしている。その姿を見せてもらえて、ものすごく感謝している」と母親でもある久保田さんに敬意を表した。

 久保田さんが心掛けているのは、その人が持っている雰囲気を生かすためのヘアメーク。「誰でもその人特有の雰囲気を持っている。試行錯誤しながら、その人に合ったヘアメークを施したい。完成した時に、お客さんと共に喜び合えるものが出来たら最高」とヘアメークの魅力を語った。

 好きなヘアメークから顔のメークアップへ。時代のニーズに応じた、ヘアメークや顔のメークアップができるトータル的な美容師になりたいと、久保田さんは今も自己研さんの日々を続けている。