アケビあげます 城陽市観音堂 テニスコートフェンスに鈴なり

2017.09.09
 城陽市観音堂甲畑にある老舗テニスクラブ「ポルト・ドウ・ミチ」のテニスコートフェンス沿いに、「アケビ」の木がうっそうと茂っている。毎年甘味な実が成り、コート利用者に喜ばれているが、何しろ量が多すぎて食べきれない。腐らせてしまうのは勿体ないと、オーナーは「欲しい人がいれば、勝手に持ち帰って」もらうことにした。今はまだ実は青く、10月頃が食べごろとか。

 オーナーの立道修さん(74)が、6年ほど前に大学の先輩から「テニスコートに植えたら」とアケビの根をもらった。「緑のカーテンにでもなれば、ボールが見やすくなる効果も」との思いで植えたたった1本の根っこ。翌年には、あっという間に高さ7㍍のフェンスてっぺんまで成長。その後、毎年のようにフェンス沿いに横に広がり、5~6年で約30㍍の長さまでに。

 立道さんは、コートの利用者や知り合いの人で、欲しい人にはあげていた。ネットで調べると、そもそもアケビは本来、「昔から山遊びする子どもの絶好のおやつとして親しまれてきた」もので、果肉は揚げ物や味噌炒めなど山菜料理として、多くは東北地方で珍重されているとか。山形県などでは、農家が栽培しておりスーパーで普通に売っている。ツルは丈夫なことから、籠などに編まれたり、生薬として「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)の原料にも使われているという。
 
 都会では、希少価値もあり、立道さんも「飲み屋で飾ってあるのを見たことがある」ほど。今はまだ5~8㌢ほどの実だが、10月頃になると10㌢ほどに成長する。外側はサツマイモのような色あいに。そんなアケビ、「これほど値打ちのあるものなら、欲しい人、興味のある人もいるかもしれない。落ちた実を捨てるだけでは勿体ない」とプレゼントを思いついた。申し込み、とか面倒くさいことは抜きで「勝手に取っていって下さい。こちらも捨てる手間が省けます」と呼びかけている。実に太っ腹。

【写真=高さ7㍍、幅30㍍のアケビ群生】