まるやま交流館で観月会 宇治田原・あらぐさの会 木々に溶け込む笛の音色

2017.10.12
 木の温もりが体感できる施設「まるやま交流館」(町立宇治田原小学校横)で9日、「観月会(かんげつえ)」が開かれ、地域住民が朗読やフルートの演奏に酔いしれた。

 まちの活性化を目指して活動している宇治田原町の住民団体「あらぐさの会」(浅田良乃事務局長、会員6人)が主催する恒例行事。

 この日、約30人の地域住民が訪れ、あらぐさの会事務局による朗読「チェロの木」が披露された。

 バイオリンやチェロを作る職人を父に持つ少年の物語で、少年がチェロの音色に魅了されて、音楽に目覚めるといった内容。父に子ども用のチェロを作ってもらい、その木だけが持つ音の形を感じる描写はまさに同館にぴったり。参加者は木の静かな家で、木の大切さを感じていた。

 続いて、華頂女子高等学校音楽科、武蔵野音楽大学器楽学科卒業の潮見則江さん(36)=郷之口=がフルート演奏を行った。

 潮見さんは、これまでに太田彩、二條伊都子、青木明、神田寛明に師事。京都芸術祭新人演奏会、ドルチェ楽器新人演奏会、日墺文化協会フレッシュコンサートなど、多数の演奏会に出演、ドイツのプロメテウス弦楽団や東京国際芸術協会オーケストラとも共演している。

 この日は、ドビュッシーのシリンクスから始まり、アンコールを含めた全6曲を演奏。潮見さんの奏でる優しくて柔らかい旋律は、しっかりと空間に溶け込み、参加者は木々に調和するハーモニーに酔いしれた。

 そのあと参加者は、紅茶やケーキを味わいながら月を鑑賞。秋の夜長を楽しんだ。

【写真=潮見さんのフルート演奏(まるやま交流館)】