南宇治中 サッカー ドイツのプロ指導者が教室

2018.01.26
 宇治市立南宇治中学校(秋元恒志校長)で25日、ドイツで活躍するプロサッカー指導者を招いた体育授業があった。生徒たちはひとつのボールを介し、サッカーの技術力だけにとどまらず、コミュニケーションの重要性やスポーツの楽しさ、人生の生き方など、さまざまな学びを体得した。

 この日同校を訪れたのは、ドイツのクラブチーム「バイラータール」でU-15を指導する中野吉之伴(きちのすけ)さん(40)。大学卒業後に単身ドイツへ渡り、2009年7月にドイツサッカー連盟公認A級ライセンスを取得。同国のプロサッカーリーグ「ブンデスリーガ」元クラブのフライブルガーFCの青少年チームで監督を務めるなどしてきた。同国のサッカー育成方針に共鳴し、若年層の選手育成や指導に力を注いでいる。今回、一時帰国中の中野さんに、現地の視察で知り合った平盛西大久保FCの二上達見代表が声を掛け、教室が実現。スケジュールの都合で、3年男子の体育授業で教室を行った。

 このうち1組生徒14人はまず、走ったりボールを使ってウォーミングアップ。中野さんは、生徒同士でハイタッチさせるなど、全身を使いコミュニケーションを取るようにアドバイスした。
 生徒を2チームに分け、4人ずつのミニゲームも行った。中野さんは「(コートの)広さは十分にある。どこにパスを出したらいい」などと声を掛けたり、「チーム全員がボールに触ってゴールしたら3点」とルールを作ったりし、チームプレーの大切さを意識付けていた。

 その後も、キーパーを置いてゲームを続けたり、自身も加わり全員で試合を行うなどした。「いまのパスいいよ」など声を掛け、楽しみならプレーを続けた。生徒たちは、ボールを介しコミュニケーションを取ながら、終始笑顔で過ごしていた。

 最後に中野さんは「自分はサッカーが好きで、そこだけを目指しこれまでずっと走ってきた。学校や社会で教えてもらう事を踏まえた上で、人とは違う生き方を選ぶ事もできる。夢中になれるものに出会えたら、それを大切にしていってほしい」と呼び掛けていた。

 同校サッカー部の元副キャプテン、浜田凌空(りく)くん(14)は「指導方法や伝え方、プレーなど、とてもしっかり教えてくれた。楽しかった」と話していた。

【写真はゲームで生徒とボールを追いかける中野さん】