宇治 西小倉のりあいタクシー 開始から4ヵ月

2018.02.01
 バス路線の廃止による新たな公共交通の確保に向け、宇治市の西小倉地区で昨年秋から始まった「のりあいタクシー」事業が運行開始から近く4ヵ月を迎える。西小倉と市役所、文化センター方面を結ぶ週2日(火曜・金曜)一日4往復で運行しており、通院や買い物、市役所方面に出かける高齢者から重宝がられている。当初275世帯だったサポート会員は現在306世帯。事業を担う西小倉自治連合会の運営委員会(亀井義和委員長)では「地道に活動PRに努め、協力会員をさらに増やしたい」と事業のPRに懸命だ。

 「のりあい交通事業」は路線廃止で空白地帯となる地域住民と市、交通事業者の3者が協定し、地域ニーズに応じた交通形態やダイヤなどを検討し、効率的なバス(タクシー)運行をめざす取り組み。

 赤字分を市と利用地域が一定の割合に応じて負担し、赤字が経費の半分を占める場合(収益率50%)は市と地域が赤字分を半分ずつ負担する。

 地域の努力で赤字が減れば、市の補助割合が増え、その分地域負担が軽くなる仕組み。初年度の試行期間中は市が赤字額の9割を補助する。

 西小倉地区では西小倉自治連合会(岩井浩会長)=44町内会・約6600世帯=が事業を推進。週2日、1日4往復、年間90日間――という条件で専用タクシーを近鉄小倉駅西口~砂田~蓮池宇治郵便局前~JR宇治駅北口~市役所~文化センター前を運行路線とするルートを策定。

 事業者の加茂タクシー(株)が1回の利用料金300円(小人150円)=会員外は500円(同時250円)=の運賃で昨年10月10日から試験運行が始まった。

 亀井委員長によると、10月は1日平均17人余りが利用。名木方面から市役所、宇治武田病院などに行くために利用するケースが最も多く、午前と午後(各2便ずつ)では午前中の利用が顕著。近鉄小倉駅に行くため名木方面から利用している年配者も目立つという。

 1月末までの1日平均は15人余り。サポート会員330世帯の年会費と1日当たり50人の利用が見込めば年間の経費と収支が合い、3年間は採算が取れる計算だが「1日平均の利用が今のままだと赤字になる」と運営委員会は危機感を募らせる。

 亀井さんは「午前中に3回、午後は1回に見直すなど弾力的な運行形態も視野に、利用者アンケートを取ってみたい。より地域の実情に見合ったのりあいタクシーとして親しまれる事業をめざしたい」と話す。

 西小倉での取り組みを紹介すると、「今は乗らないが、事業の趣旨は理解できる」と、快くサポート会員に登録してくれる人もおり、趣旨に賛同したサポート会員(年会費は千円)をひき続き受付中だ。詳しくは役員の亀井さん(℡23―1862)方まで連絡を。

【写真はのりあいタクシーの停留所を示す看板】